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金比羅火口災害遺構と世界の終わり 

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番組のロケで北海道・洞爺湖を訪れたとき、
有珠山の噴火の災害遺構が見学できる散策路を歩かせてもらった。

有珠山はおよそ30年に一度の噴火活動が観測される活火山である。
2000年3月31日に起きた噴火では、地元住民は完全避難、
人命の被害はなかったものの、マグマによる熱泥流が建物、国道、橋を直撃。
この散策路は、こうした自然の脅威を伝えるために、
2000年の有珠山噴火の災害の様子をそのまま残したものである。


洞爺湖を背に有珠山を登っていくようにして散策路を歩く。
整備された道とはいうものの、腹に力を入れて集中しないと登れない砂利坂である。
道の両側には背丈ほどまで自由に伸びた草木。
ここにかつては桜が咲く団地があり、たくさんの人が住んだとはとても思えない。


15分歩くと国道230号線(の、痕跡)にぶつかる。
コンクリートの地面は大胆にひび割れ、うねり、カーブミラーが転がっている。
人類滅亡のその後の地球はきっとこんな感じ。
そして私は思い知る。国道もカーブミラーも前提物ではなかったこと。誰かがつくったのだ。
たとえば火山が噴火して、こんなふうに簡単にぐらぐらになる。



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桜ヶ丘団地は泥流で崩れた。
築2年の「やすらぎの家」は沈んだ。
もう誰もいない。道ばたの花の色がやたら綺麗で目につく。
人類滅亡のその後の地球はそうだ、きっとこんな感じ。



45分ほど歩くと、火口に到着した。
噴火で山に穴があき、水がたまり、カルデラ湖の赤ちゃんが誕生している。


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さっきまでの崩れた国道の絶望と、
目の前にあるエメラルドグリーンの純潔。
そのコントラストに私はくらくらする。


こうした水辺にはカエルや鳥があつまり、すぐにだれかの生態系の基盤になるという。
10年前にできたカルデラ湖だけれど、もういのちが集まっている。
振り返ると洞爺湖。10万年前に生まれたカルデラ湖。湖のまわりには温泉街。
人があつまり、生きる場所。おなじ。
そんなに正しくていいのだろうか、歴史の脈音に私はくらくらした。








[ 2010/10/14 00:59 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

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